明けましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。
今年の干支(えと)は、「戊子(つちのえ・ね)」です。「戊」は茂るを意味し、「子」は滋・孳と同意義で、子供が次々と増えて行くと言う成長・増殖の意を含んでいると言われています。新しい年が皆様にとって佳い歳となりますよう心からお祈り申し上げます。
昨年暮、その年の世相を集約する漢字として「偽」が選ばれました。ミートホープ、不二家、白い恋人、赤福、船場吉兆等々、ブランドの誇り、老舗の看板等、食文化の伝統を一挙に破壊した連鎖的罪状。この偽りに対する国民の被害感情が象徴されたものと思います。偽りは人を欺(だま)すことです。ウソには、方便・愛嬌と言う段階がありますが、「偽り」には許せる余地はありません。年金問題、前防衛次官の収賄事件等、地に堕ちた役人道への不信感も「偽」字選定の大きな要因と思われます。
その点「書」は、平素の精進努力の有無がそのまま作品の表情を豊かにしたり、否定もする芸術です。そこには審査を含めてウソ偽りの介在する余地は全くありません。私共は、その書道を愛し、当連盟の一員としてお互いが心を通わせながら活動しています。
今年も心を新たに組織の充実向上は勿論、斯界の発展にいささかなりとも貢献できることを目指したいと思います。ご指導・ご協力の程お願い申し上げます。 |